2026年6月22日
白内障手術と眼内レンズ選び
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに入れ替える手術です。
近年は、単に「濁りを取り除く」だけでなく、多焦点眼内レンズによって眼鏡を使う頻度を減らしたり、乱視矯正眼内レンズによって見え方の質を高めたりと、生活に合わせた眼内レンズ選びが大切になっています。
保険診療で使用する単焦点眼内レンズにも、乱視矯正タイプがあります。乱視矯正タイプの単焦点眼内レンズは、通常の単焦点眼内レンズよりも高額なレンズですが、保険診療で使用する場合は、患者さまの追加負担はありません。
2024年のJSCRS Clinical Surveyでは、単焦点眼内レンズにおける乱視矯正タイプの使用割合は約12%と報告されています。一方、当院では2026年4月の単焦点眼内レンズ20件のうち、乱視矯正を行わない眼内レンズは3件のみで、17件に乱視矯正タイプを使用しました(使用率85%)。
乱視矯正眼内レンズを適切に使用するには、精密な術前検査、正確なレンズ選択、手術中の軸合わせなどが重要になり通常の単焦点眼内レンズと比べて医療機関側の負担は大きくなります。しかし当院では、術後の見え方を重視し、必要な方には保険診療の範囲内でも乱視矯正眼内レンズを積極的に使用しています。
「白内障と言われたけれど、手術のタイミングに迷っている」
「多焦点眼内レンズや乱視矯正レンズについて知りたい」
「自分に合った眼内レンズを相談したい」
という方は、お気軽にご相談ください。
白内障手術実績
当院では、2025年12月の手術開始以来、白内障手術を109件行っており、院長がすべての手術を担当しています。これまで、一般的には1〜2%程度で起こるとされる後嚢破損も1件も認めていません。
2026年4月は白内障手術を27件行い、そのうち多焦点眼内レンズを用いた手術は7件でした。
同月の乱視矯正眼内レンズ使用実績は以下の通りです。
T2レンズ 12件(乱視矯正量:約0.7D)
T3レンズ 1件(乱視矯正量:約1.0D)
T4レンズ 2件(乱視矯正量:約1.5D)
T5レンズ 6件(乱視矯正量:約2.0D)
T6レンズ 1件(乱視矯正量:約2.6D)
医療関係者の方へ
平素より患者さまをご紹介いただき、誠にありがとうございます。
当院では、多焦点眼内レンズをご希望の方、乱視矯正を含めたレンズ選択に迷う方、屈折矯正手術後など眼内レンズ度数計算に注意を要する方についてもご相談を承っております。
術前評価では、ARGOS、CASIA2などを用いて眼の状態を確認し、症例に応じて適切な眼内レンズを選択しています。屈折矯正手術後の症例においても、ご希望と適応を慎重に確認したうえで多焦点眼内レンズを選択し、良好な術後経過が得られている症例もあります。
白内障手術のみのご紹介も承っております。ご希望に応じて速やかに紹介元の先生へお戻しすることも可能です。早期のお戻しをご希望の場合は、紹介状にその旨を一言ご記載いただけますと幸いです。
お気軽にご相談ください。